4月1日から自転車に乗る時にはヘルメットの着用が「努力義務」となります。命を守るこの取り組み、その重要性とともにヘルメットの着用について街の人の反応を探りました。

青森県今別町の中学校で開かれた自転車安全教室でプロのスタントマンが再現した交通事故。スタントマンが事故を防ぐために必ずつけているのがヘルメットでした。その効果は大きく警察庁のまとめでは、ヘルメットを着けていない人の致死率は着けた人と比べて約2.2倍高く着用は命を守ることにつながります。そこで実施されるのが…。

※今野 七海 記者
「4月1日から自転車に乗る人はヘルメット着用を努めることになります」

※義務化を知っている人
「知っていますが我々スーパーと家の行き来だけですから、あまりヘルメットが必要ないです」
「(ヘルメット)高いのさ。その辺に出るだけでもヘルメットを被れと言われたら被るけど家庭の経費の負担も大変でしょう」


※義務化を知らない人
「知りません。(ヘルメット)つけた方がいいとは言っているけど中高生の話かと思っていた」

一方でヘルメットをすでにつけている人は。
※ヘルメットを着用している人
「恥ずかしいのですが、事故を起こしてしまって、その時ヘルメットしていなかった。(ヘルメット)を今年は通勤も。被らない方がやっぱり不安なので我が家は子どもたちも全員被らせています」

こうしたヘルメットの効果を見直す動きは4月からの着用努力義務化で広がっています。ホームセンター サンデー青森店では3月に入り売れ行きが伸びているといいます。

※サンデー青森店 泉山 雅通さん
「ご覧になっても分かる通りこの上に実は大人用のヘルメットが4種類置いていたんですが(努力)義務化の告知がされてからあっという間になくなってしまったんです。お客様の関心は日に日に高くなっているなというふうに感じております」
今販売しているのはスポーツタイプの12種類で値段は大半の商品が5千円台から6千円台です。

※今野 七海 記者
「持ってみた感じ軽いです。普段使いしても気にならない重さです。またヘルメット自体に穴も空いていて通気性が良さそうです」
このヘルメット着用を県内でも先駆けて、1980年から取り組んでいるのが弘前大学教育学部附属中学校です。今年度は約300人が自転車通学をしていて許可する際の条件にヘルメット着用を盛り込んでいました。違反した場合自転車通学は1週間停止となります。


※弘前大学付属中学生
「夏に汗かくからめっちゃ大変」
「1年生のころに自転車で(学校に)行くときに転んでしまって、ヘルメットをつけていたから頭をけがしなくてよかったと思いました」
「ヘルメットは髪セットしている女子にとっては嫌かもしれないが、わたしは死にたくないのでヘルメットをちゃんとつける」

青森県内では2012年以降、自転車が関係する交通事故で26人が犠牲になっていますがこのうちヘルメットを着用していたのは1人だけでした。自転車用のヘルメットはどんな効果があるのか。県警察本部はあらためて普及・啓発に力を入れたいとしています。

※県警交通企画課 田中 光男 次長
「自転車に乗っていた方で事故で亡くなった約6割の方が頭部に致命傷を負ったというデータがあります。万が一の交通事故に備え、自分の命を守るためヘルメットを着用しましょう」

春を迎えて自転車に乗る機会が増えているいま、ヘルメットの着用を習慣にするには私たちの意識を変えていくことが大切となります。















