国連が掲げる17の持続可能な開発目標「SDGs」
SDGsウィーク2日目のきょうは、小野寺キャスターが取材。
14番「海の豊かさを守ろう」と12番の「つくる責任つかう責任」の目標達成に向けた取り組みです。

青森県六ヶ所村にある釣り具の販売会社。魚釣りで使う疑似餌「ルアー」の中でも、金属でできた「ジグ」を製作しています。

ビックオーシャン (青森県六ケ所村)



ルアーの動かし方が釣果につながるルアーフィッシングですが、海底の岩や海藻に引っかかってしまうと、糸を切らなければいけないためルアーが海中に残ってしまうのが欠点です。
また、ルアーの多くは鉛やプラスチックで作られているため海洋汚染の原因となることも考えられます。
そこでこの会社で作り始めたのが…

※ビッグオーシャン 和田信一郎社長
「鉄製のジグ、ルアーです。鉄はさびて自然に戻るんですね。環境に与える負荷ができるだけ軽いものを使うことが大切だと考えています」

普通のジグと何が違うのか比べてみると

※小野寺紀帆キャスター
「鉛のジグと鉄のジグを用意しました。鉄の方が比重が軽いのでシルエットが大きいのがわかります」

鉛の比重は鉄の約1.5倍


また、鉄は鉛に比べて硬いので加工が難しく、鉛のジグのような曲線が作れません。その分、ジグが魚のような動きに見えるようカーブの角度の研究を重ねてこの形に行きついたと言います。


材料となる鉄をレーザーでカットして下塗りを施し、反射材を接着させてからがポイント。職人がひとつひとつ手作業でカラーリングをしていきます。


海の中でジグが動くときに魚の目を引くような光沢が出るよう何層も色を重ねる作業は、限られた職人にしかできない技です。2005年に作り始めた鉄製のジグは今では月に7000本が売れるヒット商品になりました。



※ビッグオーシャン 和田信一郎社長
「去年、おととしと比べていま急にルアーの需要は増えてきて2倍以上になっています」