過去に例のない円安や物価高が続く中、青森県内最大の労働者団体「連合青森」は30日、青森県経営者協会に賃上げや格差是正を申し入れ、2023年の春闘が県内でも本格化しました。

※連合青森 塩谷進会長
「春季労使交渉に関する申し入れをさせていただきます」

青森市の消費者物価指数が12月は4%を超え全国を上回る水準となり、実質賃金はマイナスで推移しているとして、連合青森は月額で物価上昇分1%を上乗せして6%、1万3200円程度の賃上げを要求しました。

※連合青森 塩谷進会長
「コロナ禍・円安・物価高という三重苦の労働者が置かれている状況の中で、地方においても都会に負けないくらいの賃上げを勝ち取っていかなくてはいけない。そのために連合が先頭となって取り組みを強化していきたい」

これに対し、青森県経営者協会は、賃金を上げるという流れは大切なことと認識しているとの考えを示しました。

※県経営者協会 七尾嘉信会長
「自分たちの企業でどれだけのことができるか、これから労使の間できちんと話し合っていくことが大変重要と考えています」

県経営者協会は、3月10日に回答を提示します。