陸上短距離で世界記録を持つ御年92歳の田中博男(たなか・ひろお)さん。24日は青森市のスポーツ賞の表彰式に出席し、これまでの応援への感謝とともに今年の目標を掲げました。
見慣れたユニホーム…ではなく背広姿で会場に姿を見せたのはご長寿ランナーの田中博男さんです。2022年度の青森市のスポーツ賞に選ばれ、文化賞の受賞者などとともに小野寺市長から楯を手渡された後、受賞者で最高齢92歳の田中さんが代表して喜びを語りました。
※田中博男さん
「汗と涙の集大成がいま花開き、自らの人生に鮮やかな彩りが添えられました」
青森市で小学校の教員をしていた田中さんは、定年退職後にマスターズ陸上に出会いました。一からの挑戦でしたが持ち前の負けん気で成長を続け、80代から数々の記録を打ち立て、2021年には90歳にして100mを16秒86で走り、世代別の世界新記録を樹立しました。また同世代のご長寿で結成したリレーチームでもおととし去年と世界記録を更新。個人やリレーで活躍をし続ける田中さんの次なる目標は3年後、M95=95歳以上のクラスでの新記録の樹立です。そのために大事なことを伺うと…
※田中博男さん
「個人種目の参加によってゆっくりと体調管理を整えることも含めて、万全を期してM95(95歳以上のクラス)に臨むというふうにしたい」
健康こそ記録達成の絶対条件、そのためにも田中さんはまだまだ走りつづけます。












