県南地方に春を呼ぶ「八戸えんぶり」について、関係者団体が12日会議を開き、2月17日から4日間の日程で3年ぶりに開催する方針を示しました。
これは八戸地方えんぶり保存振興会が12日、関係団体などが集まる会議で明らかにしました。その年の豊作を祈願する「八戸えんぶり」は、県南地方に春を呼ぶ伝統芸能で800年以上続くとされていて、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。新型コロナウイルスの感染拡大で、去年2022年、おととし2021年と2年連続で中止を余儀なくされ、伝統芸能の継承も懸念されていましたが、団体では行列の経路を短縮するなどの対策を講じた上で、中心街での一斉摺りなどを例年に近いかたちで行いたいとしています。
※八戸地方えんぶり保存振興会 塚原隆市会長
「国の規制もないのでいろいろなの観光客の方にも来てもらって本来のえんぶりを楽しんでもらいたい。思い切って演じる子どもたちを十分、見てもらいたい」
3年ぶりの開催方針が示されたことについて、えんぶり組の関係者も安堵するとともに、本番に向けて意欲を高めています。
※内丸えんぶり組 天摩譲(てんまゆずる)親方
「やっとできるという感じ。みんなが健康で参加できることを祈って、えんぶりをやっていきたい」
また、八戸市民からも開催を歓迎する声が聞かれました。
※市民は
「皆さん楽しみにしているんでは。街もにぎわうでしょうから。今は閑散としていますけどね。」「よかったよね。にぎやかになって」
※市民は
「楽しみですね。出店とかいっぱい出て楽しいんで。子ども連れて行ってみようね。(えんぶり)やってみたい?烏帽子つけて。」
※子ども
「うん。」
八戸えんぶりは2月17日から20日までの4日間行なわれる予定です。












