旧金木町出身の作家・太宰治が描いたとされる水彩画が見つかり、青森市の青森県近代文学館で展示されています。

水彩画は、東京・神保町(じんぼうちょう)にあった文人や芸術家たちが通う喫茶店「らんぼお」に置かれていたA5判大の寄せ書き帳「蘭皃帖」(らんぼうちょう)に描かれたものです。蘭皃帖は表と裏合わせて48ページの冊子で、太宰治のほか草野心平や岡本太郎といった約20人の作家や芸術家の絵や文章などが掲載されていて、太宰治の水彩画が確認されるのは初めてです。

※青森県近代文学館 柿崎星哉 文学専門主事
「太宰はやはり小説のイメージが強いと思うが美術や芸術とかそういったところにも造詣が深かったということで、太宰の多面性・多様性というところを県民のみなさまにも知っていただきたい」

「太宰治他寄書帖『蘭皃帖』大公開」は青森市の県近代文学館で2月10日まで開かれています。