クリスマスケーキを始め、年末年始に需要期を迎えるのが卵です。青森県内養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが発生したことで、一部のスーパーでは販売が制限されるなど影響が広がっています。



青森県内で37店舗を展開するスーパー、ユニバースです。八戸ニュータウン店では12月18日から卵は1家族1パック限定にしていました。

卵の仕入れ先の一つが、高病原性鳥インフルエンザが発生した三沢市の養鶏場のため、必要な量を確保できなくなりました。

※買い物客
「いつも卵を2パック買っていたけど、貼り紙を読まないでレジにいったら1パック戻された」

「(卵は)重要です。毎日食べますから。これから年末で使うし、値段が上がっても買います」

現在、卵全体の入荷量は通常の半分以下のため、ユニバースは毎週土曜日に実施してきた卵の特売も中止を決めました。

※ユニバース 八戸ニュータウン店 小山孝史店長
「(卵の特売を)チラシに載せているけど、特売を実施できないので、お客様にご迷惑をおかけしてしまうことを、深くお詫びを申し上げたいと思います」

県内でスーパー39店舗を運営するマエダです。

鳥インフルエンザの発生農場と取り引きはしていないため、卵は通常通り、販売しています。ただ、今後も全国で鳥インフルエンザの発生が相次いだ場合、影響が出る可能性はあるとしています。

※マエダ第二商品部 小西善久部長
「スーパーマーケットの店頭から卵がなくなることにはならないとは思っているが、相場も上昇してきているので品薄感が出てくる可能性はある」

品不足のほかにもう一つ、小売関係者が懸念しているのが卸売り価格の上昇です。ニワトリのエサに使うトウモロコシや大豆は輸入が中心ですが、今年に入り国際的に相場が上昇したうえ円安も追い打ちをかけました。

JA全農によりますと、12月の卵の価格は2022年がこの5年間で一番高く、1キロあたり282円となっています。