北海道と東北でクマによる人的被害が過去最悪のペースで発生していることを受け、知事会議が国へ支援を緊急要望しました。

全国でのクマによる死者は13人、けが人は209人に上っていて、このうち北海道・東北と新潟の8道県が人的被害の8割近くをしめています。

これを受け13日、8道県の代表が環境省の堀上勝 自然環境局長へ、クマに関する支援で緊急要望をしました。

秋田県 神部秀行 副知事
「緊急事態と捉えておりますので、そういった事態に鑑みまして、支援の拡充をお願いしたいということと、来年以降もまた続くものと考えて備えていかなければならないと思っております。中長期的な対策についてもご配慮いただきたい」

環境省 自然環境局 堀上勝 局長
「いましなければいけないことをまずはきっちりやって、さらには来年の春までにやること、春以降のこと、それを予算をつけてしっかりと対応し、ご支援できるように我々がんばっていきたいと思っております」

要望では、クマを駆除するための体制の整備と財源の確保や、いまは管理をされておらずクマをおびきよせる恐れがある果樹を伐採するための制度などが盛り込まれています。