青森市細越地区の保育園の園庭で21日、クマが出没しました。保育園が警戒を強めるなか、23日には近くでクマ1頭が駆除されました。

遊具のそばを通り抜けて道路へ走って行くクマ。
青森市の細越保育園で21日午後3時半過ぎ、職員が撮影したもので、園長が警察へ通報しました。

細越保育園 佐藤ひろみ 園長
「驚きと恐怖と、早く伝えなきゃという思いでいっぱいだった」

細越地区でクマの目撃は、21日まで3日連続、あわせて5件にのぼります。

このため、保育園では園児の外遊びを一時、取りやめるなどの対応をとっていました。そのなか、地域の住民を安心させる知らせが届きました。

倉島彩能 記者
「箱わなが設置されたこの周辺で、メスのクマが1頭駆除されたということです」

市によりますと、23日午前10時半過ぎ、目撃情報を受けてパトロールしていた猟友会などがメスのクマ1頭を駆除しました。

また、この近隣では21日、わなにかかった子グマが1頭駆除されていて、2頭は親子の可能性が高いとみられています。

細越保育園 佐藤ひろみ 園長
「ひと安心という感じ」
Q.今後の対策は?
「職員の車を借りて園児を安全な場所に移動するという話し合いをした」

県内でクマの出没情報は、10月13日までに2183件にのぼり、過去最多を更新しています。