背後から音もなく近づかれ… 男性は引っかかれながらも『拳』で撃退

被害があったのは21日の午前10時ごろ、父と娘がリンゴ畑で葉を取る作業をしていたときでした。

被害男性の娘
「父親は腰にせん定に使うはさみとかを刺していたが、それを引き抜く暇すらないと言っていた」


体長80cmほどのクマに背後から音もなく近づかれ、父親は態勢を変えると引っかかれながらも鼻の当たりを複数回なぐって撃退したということです。


被害男性の娘
「父親からしたら手を出すしか何も対抗するすべがない」

21日は、午後にもむつ市大畑町の畑でクリ拾いをしていた80代の女性が、クマに顔を引っかかれ大けがをしました。

県内で人的被害はこれで4件目。さらに連日相次いでいるクマの出没情報は、すでに過去最多の1580件に上っています。
そうしたなか、対策に動こうとも難しい現状があります。
藤崎町では高齢化のため、猟友会が4年前に解散していて、「わな」の設置や駆除が出来ない状況となっています。

町では近隣に住むハンターに協力を求めることを検討していますが、増え続けるクマの出没に捕獲に向けた動きは難航しています。
