「月食の観察のしかた」は?②

より月食の観察を楽しんでもらおうと、国立天文台では、以下のようなポイントも「月食の観察のしかた」で紹介しています。以下、紹介文まま。

【月の位置を確認しておこう】

月が大きく欠けてしまってからでは、月を探すのが難しいことがあります。月の位置を早めに確認しておきましょう。

【半影食を確認してみよう】

部分食が始まる前と終わった後に、月は「半影食」の状態になります。半影食は肉眼ではとてもわかりづらいのですが、よく見ると、本影に近い月の一部が、薄暗くなっているようすがわかることがあります。双眼鏡や望遠鏡を使うと、さらにわかりやすいかもしれません。また、カメラで露出を抑えて撮影すると、薄暗い部分が、肉眼で見るよりずっとはっきり写るはずです。

2022年11月8日 ほぼ曇天の中、短時間見えた皆既中の月をとらえた写真(写真提供:弘前市のアマチュア天文家 鎌塚吉忠さん)

【まわりの星空も楽しもう】

空の暗い場所で観察をしていると、皆既食が始まる頃、それまでは月明かりの影響でほとんど見えていなかった暗い星が見えてきます。双眼鏡を使うと、暗い星が見えてくるようすが、さらにはっきりとわかるでしょう。

また、国立天文台では、月食がどのように見えたのか観察した結果を時刻と共に記録することや、スケッチのほか、ビデオカメラ、デジタルカメラでの撮影も、より月食を楽しむことができるとしています。