「懐かしくて涙が出る…」原発事故から再生の道を歩む浪江町

浪江町民(女性)(※2025年4月8日取材)
「もう懐かしくて涙が出る…。去年より一段と大きくなった気がする」

浪江町で居住しているのは2025年3月末で2291人、震災前の人口と比べると10分の1ほどです。その中で、サクラは人が集うきっかけとして大きな役割を果たしています。

弘前大学 被ばく医療総合研究所 三浦富智 教授
「サクラの維持のボランティアに加わることで、地域の参加・コミュニティとの交流もできているので、サクラを通じて地域が活性化されるモデルケースになっているのではと思う」

浪江町に2024年から伝えている弘前方式の管理技術は、効果が本格的にでるまで3年ほどかかるといいます。

弘前市みどりの協会 樹木医 小林 勝さん(71)
「少しでも多くの方が(浪江町に)早く帰ってきて、住んでもらって、将来的には浪江の人たちが自分たちでやっていけるようになってくれればいいなと思う。それまでは、私もお手伝いしたい」

原発事故から再生の道を歩む浪江町。サクラがつないだ弘前との縁は固い絆となり、さらに輝きを増そうとしています。