弘前市土手町の過去と現在 「かくは」の愛称で親しまれたデパート

ランドマークだったデパート『中三』が2024年8月に閉店した弘前市土手町。いまも閉店の影響は色濃く残り、目抜き通りを歩く人は減っています。その光景はかつて、大きく異なり、繁忙期にはこの混みようでした。

店員(1989年の取材映像)
Q.大盛況ですけど?

「お陰様で、これが一番!2時間のタイムセール、絶対安い!」

明治時代半ばから、土手町の発展に貢献したのは弘前藩の御用商人として財を成した『宮川呉服店』です。

大正12年、1923年に当時では最先端の鉄筋コンクリート3階建ての店を構え、人々を驚かせました。その後、時代が進むのにつれデパートとなり、会社名も「かくは宮川」に変更。「かくは」の愛称で親しまれました。

画像提供:弘前市立博物館