「土手町・商業のシンボルだった」忘れられないほどのかつての賑わい


まだ馬が人々の足として街中を闊歩し、のどかな光景が広がる時代。「かくは」を中心に様々な店舗が立ち並んだ土手町には、津軽一円、さらには秋田県からも買い物客が訪れました。

町の歩みを見つめてきた下土手町商店街振興組合の理事長を務めた菊池清二さん(86)。「かくは」の目の前にある菊池薬局の会長でもあり、かつての賑わいが忘れられないといいます。

下土手町商店街振興組合 菊池清二 前理事長
「角を曲がって坂の上まで行列ができていた。弘前市内・近郊から人が集まっていた。売り出しの時は(開店前から)並んでいた。土手町・商業のシンボルだった」

土手町の商業が変わるのは、1960年代後半からです。デパートの新規出店が相次ぎ、『中三』と「さくら野」の前身となる『カネ長武田』が店を構えます。
