青森市の公園にある「天然記念物のマツ」に、この冬の大雪で枝折れの被害が出たことを受けて、市は他の天然記念物にも被害がないか臨時の点検を行いました。

4日に青森市の合浦公園を、市の文化遺産課や公園河川課の職員らが訪れ、天然記念物の「三誉の松」の現在の状況を確認しました。

樹齢400年を超える「三誉の松」は、降り積もった雪の重みで10本程度の枝が折れているのが見つかりました。

青森市 文化遺産課 児玉大成 課長
「木が低いものですから、枝が堆積した雪に引っ張られて枝折れしたということですので、やはり今年の雪の多さが、この結果を物語っているかと思います」

市の担当者はこのあと、各地にあるほかの天然記念物も同じような被害が出ていないか、臨時点検を行いました。

浪岡地区にある高さ約20mの「源常林の銀杏」も被害が心配されましたが、大きな問題は見つかりませんでした。

青森市 文化遺産課 児玉大成 課長
「浪岡地区は今回、特に雪が多かったということで、大イチョウも心配していたが、少なからず雪の影響で枝折れはあるものの、全体的な影響を与えるようなほどでもなかったので安心しています」

市は被害が出た木は臨時の点検の結果などを踏まえ、今後の維持・管理方法を検討していくことにしています。