2024年に閉店した「中三弘前店」に設置されていた津軽塗のパネルを保存するため、運び出されました。パネルは、4月の「弘前さくらまつり」で展示するなど津軽塗の現代史を伝える貴重な作品として活用されます。
「旧中三弘前店」に設置されていた津軽塗の大型パネル作品は、土手町にある津軽工芸品店「草邑(くさむら)」が買い取り、25日は津軽塗連のメンバーが店内から慎重に作品を運び出しました。
2つの作品は、1980年代後期に活躍した2つの津軽塗の団体に在籍した若手の職人が制作したもので、いずれも1995年の店舗改装の際に設置されたと見られています。
津軽塗の新たな模様や色彩を考案した時代を物語る貴重な資料として、「草邑」が保存・活用します。
津軽の民工芸品「草邑」 草刈静香 代表
「時代を象徴する塗の模様だったりということが、初めて改めて分かったので、これはもう貴重なものだなと実感をしました」
津軽塗のパネルは、4月18日に開幕する「弘前さくらまつり」の期間に合わせて土手町で展示される予定です。