春に向けて一進一退が続くなか、果物の栽培が盛んな青森県南部町ではハウス栽培のサクランボの花がほぼ満開となり、授粉作業が始まっています。
サクラを思わせる淡い可憐な花びらをつけたサクランボの花です。南部町の留目秀樹さんの農業用ハウスは、室温が20度前後に保たれていてまさに春爛漫。3月3日頃に咲き始めた「佐藤錦」や「紅さやか」、それに県産サクランボ「ジュノハート」の花がほぼ満開です。
いまは果樹園の人たちが、水鳥の羽を付けた器具を使って、一つ一つの花に花粉をつける人工授粉の作業をしています。
そして、ハウスの中では約6万匹のミツバチも花から花へと飛び交い、花粉運びを手伝っています。
留長果樹園 留目秀樹さん
「ハウス内の温度が高いと授粉が上手くいかないので、なるべくハウス内の温度を一定に保つように自動化している装置と、それに補うように手動でもハウスを開け閉めして温度管理を徹底しています」
サクランボの授粉作業は3月20日頃まで行われ、4月下旬からは収穫作業が始まる見込みです。