この冬の“豪雪”で農業・畜産業に大きな被害が出たことを受け、青森県が緊急支援事業を打ち出しました。リンゴの木や農業用ハウスなどの復旧の支援として、5億2000万円あまりの補正予算案を計上しました。

宮下宗一郎知事は、7日に開かれた県議会で農業と畜産業の大雪被害に関する緊急支援事業として5億2000万円あまりの補正予算案を提出しました。

青森県 宮下宗一郎 知事
「これらの被害の全容があきらかになるには、雪どけを待たなければなりませんが、春からの営農活動に向けて早急に産地の再生を図るため、リンゴなど被害樹の修復・撤去。農業用ハウスや畜舎の再建に要する経費について支援を行うこととし、災害と言える今冬の大雪被害を乗り越え、本県農業の再生産が着実に進むよう市町村とも連携しながら速やかに支援体制を構築します」

緊急支援事業の対象の1つは、現在、11市町村で確認されている豪雪によるリンゴの木の枝折れなどです。

枝を撤去するのに必要な重機などを借りる費用のうち3分の2を補助する計画です。

ほかにも、支援事業の対象となっているのは、農業用ハウスや畜産関係の建物などの損壊です。

7日午前9時時点で2億円以上の被害が出ていて、施設の撤去や建て替えなどの費用のうち2分の1を補助するとしています。

大雪被害に関する緊急支援事業の補正予算案は、3月24日に採決されます。