青森県八戸市の「みちのく記念病院」で起きた殺人事件を隠ぺいしたとして、青森地検は当時の院長ら2人を起訴しました。

犯人隠避の罪で起訴されたのは、「みちのく記念病院」の元院長・石山隆被告(61)と医師の石山哲被告(60)です。

起訴内容によりますと、2人は2023年3月12日~13日にかけて、「みちのく記念病院」内で発生した殺人事件を知りながら、これを隠ぺいする目的で、共謀の上、適切な死体検案を実施せず、所轄警察署に異状死体として届け出ることもなく、被害者の妻に対しては、看護師を介するなどして死因を「肺炎」とする内容虚偽の死亡診断書を交付。被害者の死体を引き渡すとともに、殺人事件の犯人を同病院5階の閉鎖病棟に医療保護入院させることにより、警察がこの事件を認知して検挙するのを妨げ、もって罰金以上の刑に当たる罪を犯した者を隠避させたとされています。

今回の事件を受け、青森県と八戸市は立ち入り検査をした結果、3月7日に病院に対して改善勧告をしました。

これまでの立ち入り検査では、下記2点があきらかになっていて、その改善と報告を求めたということです。

(1)一部の医師の勤務実態と書類に整合性がない
(2)複数の病室で、病室の定員を超えて入院させていた