21日に発表された東京商工リサーチの情報によりますと、青森県青森市の(株)スーパー藤原は、2025年2月21日を以って、青森県むつ市の(株)マエダに対して「スーパーふじわら浪館店」及び「スーパーふじわら戸山店」の運営事業を譲渡して、営業を停止。事後処理を弁護士などに一任して、破産申請の準備に入ったということです。

負債総額は現在精査中としていますが、8億円台が見込まれるということです。

(株)スーパー藤原は、1940年4月に生鮮食品小売業を目的に創業、1964年5月に法人化して、 1975年8月には本社併設の「スーパーふじわら栄町本店」に加え、2号店として「スーパーふじわら浪館店」を開設していたといいます。

更に、2007年11月には「スーパーふじわら戸山店」を新設し、ピークとなる2009年3月期には約42億円の売上高を確保するに至っていました。

ただし、その後は同業スーパーとの競争が熾烈を極め、減収基調を余儀なくされたほか、相次ぐ設備投資による経費負担の増加などで赤字経営が続き、金融機関からの返済条件緩和などを以って辛うじて資金繰りが保たれている状況にあったとしています。

2024年6月には人手不足などを主因に「スーパーふじわら栄町本店」を閉鎖。 また、昨今の仕入原価高騰や光熱費の上昇などが資金繰り悪化に拍車をかけていたもので、ついに耐え切れなくなり、今回の措置に至ったということです。