雪が降りしきる中、陸上自衛隊の冬の八甲田演習が17日から始まり、隊員たちは123年前の演習で亡くなった兵士が眠る旧陸軍墓地を参拝しました。
八甲田演習は、旧陸軍・歩兵第5連隊の隊員210人のうち199人が亡くなった1902年の八甲田雪中行軍を教訓にして毎年行われていて、2025年で56回を数えます。
17日は雪が降りしきる中、青森市の幸畑陸軍墓地で演習に臨む陸上自衛隊第9師団・第5普通科連隊の隊員約150人が参拝行事を行いました。
隊員たちは、慰霊碑に花を手向けスキー行進などの演習が成果を得て、無事に終えることを祈りました。
陸上自衛隊 第5普通科連隊長 伊藤裕一 1等陸佐
「例年にないすごい雪だと認識しています。そういった中でもしっかりと安全管理を徹底し、粛々と訓練を実施することが我々の存在意義だと思う。あらゆる困難を克服し、強い意志を持って最後までやり抜く、そういった意識を持って訓練に臨みたい」
八甲田でのスキー行進は、隊員約500人が1月21日に八甲田雪中行軍のルートの一部約15kmを踏破する計画となっています。