凍てつく冷え込みのなか、盛んに収穫が行われているのが青森県弘前市の一町田地区特産の「一町田せり」です。農家は、太ももまで水に浸かりながら作業に追われています。
凍えるような寒さのなか、収穫の最盛期を迎えているのは「一町田せり」です。弘前市一町田地区で、岩木山の湧き水を使い400年以上前から栽培されてきました。
この道50年以上という農家・木村久栄さんは、2024年も12月から胴付長靴を履いて太もも、そして肘まで水の中に入れ、セリの収穫しています。
『一町田せり』栽培農家 木村久栄さん
「作業には慣れたけれども、身体が追いついていかない。このように、いつも入れている時はいい。ぬるく感じるのだけれども、手を上げた時に冷たくなる」
セリは丁寧に泥を洗い流して出荷します。
2024年は暑さの影響を受けることなく、色味も良く、独特の苦みとシャキシャキとした歯ごたえがあるセリに仕上がったということです。
『一町田せり』栽培農家 木村久栄さん
「例年通り食味は同じですから、(収穫も)頑張りますから、みなさん『一町田せり』を買って食べてください」
木村さんは約300kgの「一町田せり」の収穫を見込んでいて、作業は2025年1月いっぱいまで続きます。