9月5日、静岡県牧之原市(まきのはらし)の認定こども園に通う女の子が通園バスに取り残されて死亡した事件を受け、岸田総理は9日、送迎バスを持つすべての施設で緊急点検を行うよう関係閣僚らに指示しました。青森県内でも、安全管理体制が徹底しているのか、確認する動きが広がっています。
静岡県牧之原市の認定こども園・川崎幼稚園に通う3歳の女の子は9月5日に約5時間にわたって通園バスの車内に取り残され熱中症で死亡しました。これを受け、岸田総理は9日、送迎バスを持つすべての施設で緊急点検をするよう指示をしています。こうしたなか、青森県内でも安全管理体制を点検する動きが広がっています。
八戸市の認定こども園マリアンハウス幼稚園は、全体の約半分にあたる園児46人が通園バスを利用しています。今回、静岡県での事件を受けて急遽、園が行なっている対策を文書にまとめ、保護者に配布しました。そのなかでは、園児がバスを降りたあと、車内を消毒しながら取り残された子どもがいないかを確認するとともに、バスを降りた園児は、各自が持っているバーコードを玄関にある専用の機械で読み取るなど対策を講じています。
※認定こども園マリアンハウス幼稚園 柳町勝司 園長
「登園していたかどうかわからないというのはありえないと思うんですけれども、見落としがないということも言えないと思うので『どういうところに気をつけなければいけない』ということもきちんとやっていきたい」
国は、バスで送迎する時のマニュアルの整備など、再発防止に向けた対策を10月中に取りまとめるとしていて、青森県内でもこれからさらに、安全管理体制を徹底し強化する動きが広がる見通しです。