意見の聞き取りの対象となる町会からの声は…

統合新病院の整備場所を決めるためにこれから始まるのが、地域住民からの意見の聞き取りです。対象となる町会からは、利用者がいる施設であることの対応策などについて市からの説明を聞きたいとしています。

青森市は9月1日に、県営スケート場と浜田中央公園の周辺案について、地域住民との懇談を実施することを決めました。その範囲については、環状線から北側で青い森セントラルパークまでの10の町会と、浜田土地区画整理事業区域も含むとされています。懇談に参加するのは、町会の役員など約35人程度を予定しているということです。

このうち、町会に県営スケート場がある浜田青葉台町会の菊池博英町会長は、利用者が多くいる施設であることの対応策について住民の関心が高いといいます。

浜田青葉台町会 菊池博英町会長
「町会の老人クラブの方のグラウンドゴルフや、犬の散歩をしたり大変な数の利用者がいます。そういうものをつぶして作っていいのかなと疑問が少しあります。大きい事業ですから、後々禍根が残らないようにしてほしい」

一方で、町会の中に青い森セントラルパークがある桂木町会の高坂和彦町会長は、現在も渋滞が頻繁に起きるセントラルパーク周辺の交通対策について特に説明を聞きたいとしています。

桂木町会 高坂和彦町会長
「いまアリーナができて非常に交通量が増えてきている。その辺の道路の拡張工事などが出てくるのではないでしょうか。県や青森市にも重要な事業ですから十分時間をかけて検討していただきたい」

県と青森市は住民の意見のほかに、有識者からの指摘も踏まえて論点を整理して統合新病院の整備場所を決めるとしています。