『食堂車を買うんだけど青いのと赤いのとどっちがいい?』私は『青』と答えた

食堂車の所有者の親族・吉岡正樹さん(60)
「『食堂車を買うんだけど青いのと赤いのとどっちがいい?』と聞かれてとっさに私は『青』と答えた。特急はつかりが電車で走り始めたのがこの電車で、当時だと多分はつかりはこの色の電車を思い浮かべる人のほうが多い。ある日帰ってきたら本当に買ったんだっていう状態だった」

存在感あるテーブルから調理関連の器具まで食堂車は設備に手は加えず大切に保管されてきました。

ただ、近年は老朽化が急速に進み、解体も検討されていました。そのなか、保存に向けて動いたのが583系食堂車保存会・梅原健一代表です。

583系食堂車保存会・梅原健一代表(53)
「(子供時代に食堂車は)自力で乗るには寝台車や特急は高いので、見るだけでした。上野駅で変則的な窓の配置を見て、『食堂車だ』と。(八戸市で)初めて拝見した時は、絶対残してみんなに楽しんでもらいたいなと思いました」

車両を移設して保存しようとクラウドファンディングで支援を呼びかけたところ、全国1264人の支援者から2082万円が集まり見事成立。3月17日、旅立ちの日を迎えました…。