ニューヨーク・メッツが日本時間15日、オリオールズからFAとなっていた藤浪晋太郎(29)と1年契約を結んだことを正式に発表した。
米メディアによると年俸は335万ドル(約5億円)で、最大85万ドル(約1億2800万円)の出来高払いが付くという。
メッツは昨季ナ・リーグ東地区4位。同じメジャー2年目で先発の千賀滉大(31)が所属しており、藤浪が中継ぎで起用されれば、日本人リレーに期待が高まる。さらに同じくナ・リーグ(西地区)のドジャースに移籍した大谷翔平(29)、山本由伸(25)との対戦にも期待が高まる。
藤浪はメッツ所属の日本人選手(1試合以上出場)としては15人目。メジャー球団では最多となる。
藤浪は昨季、ポスティングシステムを利用しメジャーに挑戦。阪神からアスレチックスに1年325万ドル(約4億1600万円)の契約で移籍したが、アスレチックスでは34試合に登板し5勝8敗、3ホールド、防御率8.57と結果を残せず。7月にはオリオールズに“電撃トレード”となり、移籍後は中継ぎで登板。30試合で2勝0敗、2ホールド、2セーブ、防御率4.85の成績で、地区優勝に貢献した。
■メッツに所属した歴代日本人選手(14人)
柏田貴史、吉井理人、野茂英雄、新庄剛志、小宮山悟、松井稼頭央、石井一久、高津臣吾、高橋建、高橋尚成、五十嵐亮太、松坂大輔、青木宣親、千賀滉大
■藤浪晋太郎(ふじなみ しんたろう)
1994年4月12日生まれ、197㎝ 98㎏、右投右打
大阪府堺市出身。竹城台東小1年で野球を始め、2年時から投手。 大阪桐蔭高では1年夏からベンチ入りし、2年春から背番号1。3年の時に史上7校目となる「甲子園春夏連覇」を達成。さらにその年の国体でも優勝し史上3校目となる「高校三冠」を手にした。2012年ドラフト1位で阪神に入団。2015年には最多奪三振のタイトルを獲得。2017年WBC銅メダルメンバー。