第三者委「Aさん含まないLINEグループでの暴言」もいじめ認定

周りの大人も気づきにくいSNS上の誹謗中傷。いじめを調査する第三者委員会はどう判断したのか。Aさんが亡くなって2年、取材班は第三者委員会がまとめた報告書を公開前に独自に入手した。そこには次のように書かれている。
【第三者委員会の報告書より】
「本生徒が『その存在を認識した場合には心身の苦痛を感じる』と認められるものについては、『いじめ』に該当する」
「長きにわたるいじめを受けた結果、絶望と無念な気持ちを抱えながら死を選択せざるを得なかったと推察される」
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報告書では、中学1年から死亡するまでに実際にされた仲間外れなどをいじめと認定したほか、アプリ上の発言者がわからないコメントやAさんが含まれないLINEグループでの暴言など、計62件をいじめと認定した。本人が知り得なかったSNS上でのやり取りがいじめと認定されたのは極めて異例といえる。
また学校側の対応についても、いじめアンケートなどで被害を訴えていたにもかかわらず組織的に対応しなかったことが、孤立感や疎外感を強める要因になったと思われる、と厳しく批判した。
報告書を受けて取材班は門真市教委に取材を申し込んだが、市教委は「報告書を正式に公表しておらず、加害生徒や関係教員らに説明ができていないため、詳細はお答えしかねる」とコメントした。














