甲子園でヒット 阪神・村上投手との再戦夢見る

 しかし2023年はケガに泣いたシーズンでもあった。「チームに迷惑をかけてしまい、悔しい部分がかなりあった。」8月に右手首を骨折、日本選手権の予選には出場できなかった。去年はドラフト解禁年の2年目。ケガで100%のアピールが出来なかった橋本は唇を噛み締めた。

 橋本にはNPBの舞台での‟再戦”を夢見る投手がいる。阪神タイガースの村上頌樹だ。橋本は出雲高校(島根)2年夏に甲子園に出場。初戦の相手は智弁学園(奈良)だった。1番センターとして、センバツ優勝右腕・村上と対戦。試合には敗れたが、村上相手に4打数1安打1打点。3回裏にタイムリー2塁打を放ち、チーム唯一の得点をたたき出した時の‟衝撃”を今でも鮮明に覚えているという。

「(タイムリー2塁打を)打ったのは140キロ前半の外のストレートでした。打順が1回りして、出雲の選手がみんな『こんなボール見たことないぞ』と。島根ではもちろん、中国地方でも。『ボールがピンポン玉みたいに浮くぞ』と話していたので、2打席目は低めに来たら上を振ってみようと思って振ったら当たったんです。あそこまでボールがホップして見えるのは大学・社会人含めてこれまでないですね。もう一度対戦してみたいというのはあります。」