目指すのは「地域循環」地元の魚をエサに
「相馬にしかないもので、最高の食材を」。そんな思いが菊地さんを駆り立てました。こだわるのは、ニワトリに与えるエサです。
菊地さん「市販のエサを全く使っていないので、自分で魚屋さんから魚をもらってきたり、コメ農家さんから割れて製品にならないコメをもらってきたり」
この日、愛車の軽トラで向かったのは「浜の駅松川浦」。お目当ての品がありました。
菊地さん「おはようございます、よろしくお願いします。結構あるんですね!」
浜の台所くぁせっと店長・黒田夏貴さん「地魚のだしを取ったあとのアラなんですが、全部使っていただけるので助かっています」

魚を捌いた際に出る、頭や中骨などのアラ。エサには、欠かせないといいます。
菊地さん「タンパク質がいっぱい入っているからすごい貴重なんですよ」
黒田さん「よかった。循環しているのでうれしいです。うちも相馬の魚を主に使っているのでありがたいですね。(菊地さんは)地元の人も応援している農家のひとりだなと思っています」
地元の魚やコメ、それに野菜などを混ぜ合わせてオリジナルのエサを作っています。ニワトリのために努力は惜しみません。
菊地さん「僕は地域循環で本当にいいものを目指すのであれば1000羽以上は超えない、それを守る。地元で出る魚の量に合わせているんですよ。大量生産に走らずに、自分たちができる範囲でやるからこそ価値があるしいいものができたりする」