暖冬の影響で、青森県内のスキー大会は中止が相次いでいますが、雪不足で今シーズン、まだ営業できていないのが七戸町営スキー場です。
60年以上の歴史で初めて、一度もオープンしないままシーズンの営業を断念する方針です。
13日の七戸町営スキー場です。今シーズンは2023年12月22日から営業を始める予定でしたが、雪不足のため見合わせが続いていました。
小林憲治記者
「午後1時半すぎのスキー場ですが、気温もかなり上がっていてコートを着ていると暑いくらいです。ゲレンデは一見雪が積もっているように見えますが、踏むとシャーベット状になっていて全く固まっていない状況です」
オープンには、圧雪した状態で30センチ以上の積雪が必要ですが、13日現在の積雪は、5センチ~10センチほど。
例年には遠く及ぼないうえ、これからも暖冬傾向が変わる兆しはなく、13日、今シーズンの営業を断念する方針を決めました。
七戸町営スキー場 菊池正道さん
「雪の少ないのもありますけど気温が高いという状態で、こちらのスキー場、水の湧く場所が結構ありまして、その水が固まってくれないとスキー場としては安全を保障できない」
一度も営業できないままシーズンの終了が正式に決まった場合、1957年のオープン以来、初めてのこととなり、町民にも2024年の異常気象を強く印象付ける出来事となります。
七戸町営スキー場 菊池正道さん
「(町民に)申し訳ない感じですけども、こればっかりは雪が降らないとどうしようもないので…。(来季)自然に雪を降るのを願うしかないですね」
営業見合わせは七戸町営スキー場にとって経営面でも大きな打撃となります。