「涙を流される方も…」長期にわたる共同生活で見え始めた課題

男女共同参画 地域みらいねっと・小山内世喜子代表理事
「(他県の自治体から)アルファ化米とかカップラーメンとか、5日間用の非常食セットみたいなのが届いたんですよ。1か月経ってですよ。少しでも日常食べているものが食べられるような、そういう支援をしていかなきゃと思うんですよ」

小山内さんは避難者に安らいでもらいながら、コミュニケーションを取る手段として、2022年に県内の豪雨被害でも行った足湯を提供しました。
男女共同参画 地域みらいねっと・小山内世喜子代表理事
「本当にもう気持ちがいいって言って、当時のことを思い出したりこれからの不安もあると思うんですけど、涙を流される方もいらっしゃるんですよ。それを聞いてもらえたという安心感があると思う」

また、避難所は住民が互いに協力して、運営されていますが、長期にわたる共同生活で課題が見え始めているといいます。
男女共同参画 地域みらいねっと・小山内世喜子代表理事
「役割が固定化している。(避難所で)女性たちが朝昼晩ご飯を作っている。じゃあ得意な人が、ずっと1か月も2か月もボランティアでやればいいのかというとそうではない。合意形成した上で決めるっていうことが、すごく共同生活の中では大事」

石川県によりますと、2月7日現在も約1万4000人が避難をしています。長引くことが予想される避難所の生活には、被災者のニーズをくみ取った支援やコミュニティのあり方を考えることが必要となりそうです。