31年ぶりに県内に新潟県内に津波警報が発表された能登半島地震を受けて、柏崎市の沿岸部に住む住民が津波避難の在り方について行政と意見を交わしました。
柏崎市の職員と地域の町内会長らが集まり意見を交わしたのは、能登半島地震で浮き彫りとなった避難の課題についてです。

【防災無線】「津波警報が発表されています」

震度5強を観測した柏崎市では、沿岸部の9つの地区に避難指示が出され、高台への避難が呼び掛けられました。
意見交換で議題に上がったのは『避難方法』です。
柏崎市の防災ガイドブックでは、渋滞を防ぐため徒歩での避難を原則としていますが、当日は車に乗って避難した住民が多かったということです。

【住民は】「地域の障害者や90歳以上のお年寄り、乳幼児がいる。歩いて行くというのは冬期間だったので、無理があるのではないかと」

【住民は】「とにかく『高台に逃げなさい、避難してください、戻らないでください』と。こういう呼びかけが高齢者の耳に残って、パニック状態になった」

また、仮に津波と柏崎刈羽原発の事故が重なる複合災害となった場合に、支援が必要な人の避難を誰が手助けするのかという不安の声も上がりました。

【柏崎市 桜井雅浩 市長】「もう一度、それぞれ自分の住んでいる地域で予測される津波がどういうものなのかを(ハザードマップで)確認してほしい」

柏崎市は、住民から出た意見を4月の防災ガイドブックの見直しに反映したいとしています。