俳優の内博貴さんが主演を務める「日本昔ばなし 太宰治作品 お伽草紙より 舞台版『舌切雀』」の取材会に共演の松本幸大さん、萬田久子さん、片岡鶴太郎さん、登壇しました。

日本昔ばなし 太宰治作品 お伽草紙より 舞台版『舌切雀』」取材会



本作は、文豪・太宰治が昔から語り継がれてきた「昔ばなし」に着目し執筆した短編集『お伽草紙』に収められた「舌切雀」を原作とした舞台作品。歌手の島津亜矢さんが歌唱する、本作のために書き下ろしたテーマソング「LIFE」は、後日期間限定のダウンロード配信を行い、その売り上げの一部を能登半島地震で被災された方々のために寄付することが予定されています。

太宰治を演じるのが3回目となる内さんは”今回の「舌切雀」という作品は、戦時下で太宰さんが命を懸けて遺したのが題材。僕の立ち位置はストーリーテラーの位置にいる。今までやってきた太宰さんの役とは全然違うけど、自分の中の太宰さん像は崩さずやれている”と語りました。

日本昔ばなし 太宰治作品 お伽草紙より 舞台版『舌切雀』」取材会



松本さんは自身の役について”太宰さんが書いた「舌切雀」の中で、太宰さん本人が自分だと思って書いたのが僕の演じる役。お芝居で絡むことはないけど、内君演じる太宰治とリンクするのを意識して演じている。自分らしさも出しつつ、1個だけ同じセリフを言うところがあるんですけど、その日の内君の(セリフ)を聞きながら意識している”と明かすと、内さんは”初めて聞きました”と驚きながら”逆にそのシーンはずっと僕も集中して幸大を見ているので、見てくれているのは嬉しい”と照れながら笑顔を見せました。

島津さんが歌うテーマソング「LIFE」について内さんは”この作品に合っているし、(作詞の西寺)郷太さん本人から作詞するときの心情や気持ちを聞いて、その時に能登半島地震が起こった。そういう思いがすごく込められた歌詞になっています”とアピール。さらに内さんは”この公演自体も売り上げの一部を少しでも我々も力になりたいので寄付させていただこうと今なっています”と発表しました。

また、阪神・淡路大震災を経験した内さんは”僕自身も地震の怖さはよく分かっていて、その時僕は子どもだったけど、家の中もぐちゃぐちゃになり、両親の友人は亡くなったりを経験しました。怖さっていうのはすごく覚えていて、本当に被害に遭われた方も本当に怖かったと思う。”と自身の経験について明かし”今も復興はまだまだだと思うけど、その中で僕たちがこの作品を通してエールを送れたらと思っています。”語りました。


【担当:芸能情報ステーション】