■バスケットボール 女子オリンピック世界最終予選 (9日~12日、ハンガリー)
ハンガリーで行われたパリ五輪の切符をかけた世界最終予選に出場したのは、世界ランク4位のスペイン、同5位のカナダ、同9位の日本、同19位のハンガリーの4か国。総当たり戦で上位3チームが出場権を得られる戦いは、2試合を終えて4チームが1勝1敗で並ぶ大混戦となった。
11日午後11時から行われた最終戦、日本対カナダは86-82で日本が勝って2勝1敗とし、「死のグループ」でパリ五輪一番乗りを決めた。敗れたカナダは、崖っぷちに立たされ、12日深夜1時30分からのスペイン対ハンガリーの結果次第となった。ハンガリーが勝つと、カナダとスペインが1勝2敗で並ぶが直接対決で負けているため4位となり、カナダのパリ五輪出場は消滅。ハンガリーが負けてカナダと1勝2敗で並ぶと、直接対決でハンガリーに勝っているカナダの五輪出場が決まる。
スペイン対ハンガリーは、死闘と呼ぶにふさわしい一戦となった。スペインは、第3Q序盤でハンガリーに22点差をつけられるが、猛反撃を見せ逆転に成功。73-72の1点差で勝利をもぎ取り、パリ五輪出場を決めた。ハンガリーが敗れたためカナダも3位に滑り込み、出場権を獲得。ハンガリー、44年ぶりの五輪出場は叶わなかった。
「死のグループ」で1試合平均17得点を記録した山本麻衣(24、トヨタ自動車)がハンガリー会場でのMVPに選ばれ、宮崎早織(28、ENEOS)とともにオールスター5にも選出された。ハンガリーを含む4か所で行われた世界最終予選は終了し、パリ五輪に出場する12チームが決定した。
■パリ五輪出場12チーム
1.フランス(開催国、世界ランク7位)
2.アメリカ(22年W杯優勝国、世界ランク1位)
3.日本(世界ランク9位)
4.スペイン(世界ランク4位)
5.カナダ(世界ランク5位)
6.中国(世界ランク2位)
7.プエルトリコ(世界ランク12位)
8.オーストラリア(世界ランク3位)
9.セルビア(世界ランク10位)
10.ドイツ(世界ランク25位)
11.べルギー(世界ランク6位)
12.ナイジェリア(世界ランク11位)