麻生副総裁“ルッキズム”発言にどう対応?答弁の背景は

自民・麻生太郎副総裁(福岡県での講演にて・1月28日)

「このおばさんやるね」「少なくともそんなに美しい方とは言わんけれども」

波紋を広げた、自民党の麻生副総裁による発言(のちに撤回)。

趣旨としては上川外務大臣の手腕を評価するものだったが、容姿や年齢を揶揄した、などと批判が集まった。これに対し、上川氏は次のようにコメントした。

上川陽子外務大臣(閣議後会見・1月30日))

「様々なご意見や、またお声があるということは承知をしておりますが、どのような声もありがたく受け止めております」

コメントは事前に上川氏や周辺が相談してまとめたものだ。関係者によると、当初は「どのような声も受け止める」だったのだが、上川氏自身の発案で「ありがたく」の一言が加わったという。麻生氏の発言に対して無視しても反発しても、一定の批判が予想される中で、「どのような声も受け止める」と泰然自若に構える様子、そしてそこに感謝の一言を添えるところに、上川氏の政治信条や人柄が透けて見える。