夕食時、傾いたままの食堂には、常連客の姿がありました。
【ホテル寺尾 勝島猛社長】
「先代がね、お酒好きでね。あちら、あちらと常連さんにお酒ついで回って…」
常連客を前に勝島さんの顔もほころびます。

「1か月は暗い状態でしたけれども、やっぱり日常を少しずつ取り戻していこうという気持ちになりますね。とにかく歩み出す、動き出すということですね」
元日の地震で、突然、岐路に立たされた経営者たち。
本格的な事業再開にはまだまだ時間はかかり、長期的な支援が求められています。

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シリーズ 能登半島地震『震災1か月』~再建を目指す経営者たち~
前篇 店も大きく傾き… 避難指示の出されたこの場所で「再スタートを切りたい」
後篇 90歳の母が「頑張ろうと言ってくれた」私の代で潰したくない