そもそも、鹿野川ダムが担う役割は?! 1つは洪水調整

訪れたのは「鹿野川ダム管理支所」。こちらの施設は貯水率の観測やあらゆる調整を行う、いわばダムの心臓部です。

鹿野川ダムはどんな役割を持っているのか、肱川ダム統合管理事務所の南本秀行副所長に聞いてみると「このダムは2つ、大きな役割がある」とのことです。

1つ目が「洪水調節」。洪水調節とは、大雨が降った際、洪水が起きないようせき止める機能のほか、事前放流の機能もあります。

事前放流とは、雨が降る前にダムの水を吐き出して容量を空けておくもので、2019年にはより早い段階で調節できる「洪水吐(こうずいばき)」というダムの水の“吐き出し口”も完成しました。

そのほか、急激に水位が上昇した場合、ダムの決壊をさけるために行われる緊急放流の機能もあります。2018年7月の西日本豪雨では、ここ鹿野川ダムでも緊急放流が行われました。