■MLBキャンプ(日本時間14日、米アリゾナ州グレンデール)

ドジャース大谷翔平(29)は13日(日本時間14日)、この日は下半身や体幹を中心としたトレーニングメニューとなった。前日は右わき腹を痛めた昨年9月4日(日本時間5日)以来、161日ぶりとなる屋外でのフリーバッティングを行った大谷、「最後の2、3スイングは90ちょっとくらいの、力加減で振っている」と話していたが翌日にその反動の影響はなかった。

D.ロバーツ監督(51)も「彼の身体はうまく動いていたようで、彼の気分も良かったようだ。それが一番大事なことだと思う」と話した。手術を行った肘の影響については「私にとってはニュースがないのは良いニュースだということだ。私が耳にするのは物事がうまく進んでいるということだけだ」と右ひじ手術の影響はないと明かした。

下半身トレーニングでは“1080SPRINT”という約250万円する器具を使用。これは腰にワイヤーを装着し、ターゲット速度を設定して負荷抵抗を自動的に切り替え、運動直後に区間ごとの各数値の平均、最大速度、最大速度出現区間などを計測する。ロバーツ監督も様子を見に姿を見せると大谷は1歩目を踏み出した際に腰に巻いていた取り付けの部分のワイヤーが外れ、4歩目で前から倒れ込み、左腕をうまく使って受身を取りながら1回転するアクシデントに一瞬ヒヤリとした。

大谷は左腕を抑えて痛がるそぶりをみせると、周りの空気が固まった。しかし、すぐさま大谷が笑顔でトレーナーに抱きつくと、周りは安堵の表情を浮かべていた。ロバーツ監督も「やりやがったな、機械を壊したな!」と、笑顔を見せた。その後は走塁練習に約45分間の時間を使い、スタートの切り方などを確認していた。