(姿地区 山本譲治 区長)
「顔見知りの方ばっかりやし、話し合いもようけできるし、地元の方ばっかりやし、ね。ここがまた、違う人たちとおったら、またちょっと変わるかもわからんけど…」

区長としてリーダーシップを発揮した山本さんの存在も大きかったようです。

(姿地区 山本譲治 区長)
「皆さんと(自治会の)役員の方とかと協議して『こんなんやったらいいんやない?』『こんなんどうですか?』とか、皆さんの意見を聞いて回って、お互い、やっぱり、女の人は女の人で意見があるし」

(京面龍太郎アナウンサー)
「日ごろから、地域の交流・関わりがしっかりあった?」

(姿地区 山本譲治 区長)
「この地震で、また、結束が余計に強くなりましたね」

「日頃から顔が見える関係」。高知も高齢化が進む集落は多く、こういう話を聞くと、いざという時の「助け合い=共助」の大切さに改めて気づかされます。

山本さんは消防団長でもあり、津波の心配がなくなってから避難所を開設しました。こうしたリーダー的な存在も円滑な避難所運営の一つの要因といえそうです。

取材した1月27日時点では6人が避難生活を送っていましたが、全員、アパートや親戚の家などへの二次避難が決まり、避難所は2月6日に閉所しました。地区に57世帯あったうちの15世帯が地区外に出ていったということで、山本さんは「地区に人が戻ってこられるか…倒壊した建物もそのままで復興には時間がかかりそうだ」と話していました。