能登半島地震の被災地ではいまも多くの地域で断水が続いていますが、石川県能登町に大分県別府市から移動式の温泉施設がやってきました。

記者
「石川県能登町ではきょうから、住民を支援するための移動式の温泉施設がスタートしました」

スルメイカ漁が盛んな能登町。イカの駅つくモールの一角に設置されたのは、エアーハウス型の入浴施設「幻想の湯」です。全国屈指の名湯、大分県の別府温泉から運び込まれたお湯で、およそ10トンがフェリーを使って被災地に運び込まれました。

施設は男湯と女湯に分かれていて、最大で一度に8人の入浴が可能です。

熊本地震で被害を受けた別府市が、観光プロモーションと災害支援の両方で利用できるようにと、2019年に移動式温泉を作りました。災害支援として使われるのは今回が初めてということです。

石川県内では能登地方を中心に、今もおよそ3万7500戸で断水が続いています。

入浴した人
「あったかいね。(Q.お風呂はいつぶり?)2週間ぶり」
「最高の温泉入らせていただいた。本当にありがとうございました。感謝のかぎりです」
「やっぱり温泉、ぽかぽか」

一方、今回の地震で被災地を離れ、ホテルや旅館などに2次避難している人は5200人余りいます。

来月16日には北陸新幹線が福井県の敦賀駅まで延伸。宿泊需要が見込まれるため、今後の避難先をどうするかが課題となっています。

石川県はきょう、加賀市の温泉旅館で2次避難者向けの説明会を開きました。県側の説明では仮設住宅や公営住宅への入居のほか、水道が復旧した後に自宅を修理して住むといった選択肢が示されました。

2次避難者
「一回仮設住宅に入って、直していただいたら自分の家に戻りたい」
「私は元の家が気に入っているので、それを修理して、雨漏りしないようにした程度で住めればいい」
「3月までに帰りたいけど、困ったもんです」

このホテルでは3月上旬までを滞在期限としていて、2次避難を希望する被災者は県外への移動も余儀なくされそうです。