花粉症のシーズンになりました。すでに症状が出て困っている方もいるのではないでしょうか。

ことしのスギ花粉の飛散量は例年の約1.2倍との予想もあります。いまの「杉の木のつぼみ」の様子を見てきました。

(報告:桜沢信司 気象予報士)
「愛知県新城市です。スギ林全体を見てみると緑というより、ちょっと赤茶けています。これはスギの雄花の影響です」

愛知県の本宮山の山肌に植えられたスギには、きょう(7日)無数の雄花が。

この一粒にはスギ花粉が約40万個と言われています。

(報告:桜沢信司 気象予報士)
「スギを観測する時は、枝の先についている雄花の数で、ことし(花粉が)どれくらい飛ぶのか量を予測します。去年(2023年)は、かなりの飛散となりました。ことし(2024年)は同じくらいの粒がついているように見えます」

桜沢気象予報士は2023年にもこの場所で調査しました。まったく同じ枝での比較ではありませんが「花粉大飛散」の年だった2023年と同じくらいの雄花がついていることがわかりました。

また、日本気象協会は2024年のスギ・ヒノキの花粉飛散数は、2023年と同じくらいで、例年に比べると1.2倍ほどの飛散となると予想しています。

(報告:桜沢信司 気象予報士)
「スギの雄花をよく見てみると、まだ色の濃いものが多いのですが、黄色くなっているものもあります。これは開花直前なんです。少し振ってみると、まだ花粉は出てきません。しかし、間もなく開花して花粉が飛散する可能性が高いです」

7日に調査した場所のスギの雄花は、多くがまだ閉じている状態。

ただ黄色くなった雄花は、開く直前です。

2023年に撮影した本宮山のスギの雄花の映像では、開くと少しの風で花粉が舞い落ちるのがわかります。

東海3県では、まだ本格的な飛散は始まっていませんが、かすかには飛んでいて3月前半がピークになると予想されています。

そして、医療現場からはこんな声が…。