能登半島地震の被災地では現在も多くの地域で断水が続いていますが、石川県能登町に、大分県別府市から移動式の温泉施設が届きました。

能登町にあるイカの駅つくモールには、国内有数の温泉地・大分県別府市から届いた移動式の温泉施設「幻想の湯」が到着しました。別府市でくみ上げた温泉およそ10トンとともに、フェリーを使って運ばれました。

先ほど11時から、地元の方々への入浴サービスが始まりました。中には男湯・女湯の2つの浴槽があり、最大で一度に8人の入浴が可能です。

熊本地震で被害を受けた別府市が、観光プロモーションと災害支援の両方に利用できるようにと、2019年に作られた移動式温泉。災害支援として使用されるのは今回が初めてということです。

石川県内ではきのうの時点で、依然としておよそ3万7700戸で断水が続いています。

あすからは石川県七尾市の和倉温泉のお湯を使って、今月20日までサービスが続けられる予定です。その後、珠洲市でも2週間、活動を予定していて、被災した方たちにくつろぎの場を提供します。