「もちろんやろうよって…」

転機が訪れたのはおととし。世界的バンドのオアシスやブルース・スプリングスティーンのレコーディングを担当したニック・ブラインからSNSで接触があったのです。2人はダイレクトメールで面会を申し込み会える確約もないままイギリスに渡りました。

西田兄弟:「イギリスついて連絡したら、いついつ1時間だけ空いてるよって言われて。で、ニックに会いに行ったら、おーよく来たなーみたいな。いろいろ案内してくれるんですよ。俺ギターを持ってきてるから、一曲だけでいいから聞いてよって。バーンと演奏したのがフューチャーインザスカイだった。終わって皆、拍手してくれて。ニックもなんかわかんないけど泣いているように見えたんですよね。これチャンスだなって。やあニック。俺はあなたと、あなたのレーベルでやりたいって。もちろんやろうよって決まって、キターって」

こうしてニック・ブラインのプロデュースで念願のイギリスでのデビューを果たしたのです。