液状化現象を研究している新潟大学の保坂吉則助教から、1911(明治44)年の地図を見せてもらうと、今の鳥屋野球場も、大きな潟・鳥屋野潟に隣り合う場所にできたものであることがわかり、液状化現象による影響を受けやすいといえそうです。

しかし広い範囲に目を向けてみると、中央区と西区では今回の地震による被害の程度に差があるといいます。
「中央区と東区の方では、非常に広いエリアで危険度が高く新潟地震の時にも被害が発生している。ところが、今回はほとんどが無被害」
過去に液状化現象による被害があったエリアを示すマップを見ると、新潟地震の際は中央区や東区でも広い範囲で液状化現象が発生していたことが分かります。
新潟地震の際に横倒しになった県営アパートがあったのは中央区の川岸町でした。

西区では、善久などの黒埼エリアや県道16号沿いなどは、かつての被害エリアが今回の被害エリアと重なりますが、中央区や東区では、かつての被害エリアであっても被害は少なかったと言えそうです。

【新潟大学 保坂吉則助教】
「揺れの大きさの“違い”が、液状化に至った場所と至らなかった場所の“違い”として現れたのかなと…」