事件直前までの行動は詳細に記憶

初公判の法廷(1月29日)


一方で山本被告は被告人質問で、事件直前までの1週間の行動については、かなり詳しく供述した。

自ら大田さんに対し「ちゃんと別れたい」と言って、交際解消を切り出したこと。自暴自棄になったのだろうか、自らもマッチングアプリで連絡を取った別の女性と、大阪市内の繁華街で食事に行ったこと。

アルバイト先で食事が喉を通らなかったこと。発熱したが、その翌日に新型コロナの陰性証明書を持ってアルバイト先に行ったこと。大学の友人と一緒に、教員採用試験の準備をしたり、カラオケに行ったり、コンビニで酒を買って飲んだりしたこと。

これらの供述は、証人尋問でのアルバイト先の関係者や友人の証言とも、概ね一致している。事件の核心に触れる部分だけ、“記憶がない” “幻覚的な記憶はある”という状態となっている。