なぜ地球だけが生物にとって住みやすい環境になっているのか?他の星がたどった歴史
そもそも太陽系の惑星や衛星は大体同じ材料からできているのに、なぜ地球だけが生物にとって住みやすい環境になっているのでしょう?他の星がたどった歴史についても、より地球に近しい惑星を例にざっくりと見ていきましょう。
太陽に一番近い水星には、大気はほとんどありません。地球より小さくて軽いことと、地球に比べて太陽との距離がとても近いことが理由です。大気がないため、昼と夜の気温差は600℃ほどに達するそうです。金星は水星よりはるかに地球に似ているように見えます。地球と同じくらいの大きさでほぼ同じ物質で構成されています。しかし、金星の大気はほぼ二酸化炭素で構成されていて、二酸化炭素の温室効果のために表面温度は昼も夜もなんと460℃という高温になっています。もともとは地球同様、温暖で液体の水を持っていたのに、約7億年前に地殻から大量に二酸化炭素が放出されたために現在の環境になったと推定されています。では地球の双子の星、海を失った地球とも言われる火星は?というと、こちらはまた大気がかなり薄いようです。40億年ほど前に、何かしらの内部の変化により厚い大気が失われたそうです。大気が薄くなってからは、急激に寒冷化が進み、現在では平均気温がマイナス60℃ほどという、極寒の星になっています。

こうして色々見ていくと、安心して空気を味わえる星は、今のところ地球くらいしか見つかっていないようです。変化や終わりはいつか訪れるもので、今この温暖な地球でゆったりと呼吸ができることは本当に奇跡的なことなのかもしれません。もう一度、深く呼吸をしてみてください。す~~、は~~~。お正月でなくとも、暖房が効いた部屋の中でも、空気が美味しく感じられませんか?ちなみに私は最近、有名なパワースポットでもある高野山に行ってきたのですが、ここの空気はとっても良かったのでおすすめですよ☆
