叩き手は各地に離散…御陣乗太鼓も白山市へ 太鼓の音が再び轟く日は

名舟でおよそ450年の間、受け継がれる県の無形文化財「御陣乗太鼓」。叩くのが許されるのは名舟町に住む男衆だけ。毎年1月2日は地元の神社で打ち初め式が行われ、新年の始まりを祝ってきましたが、今年、太鼓の音が響くことはありませんでした。
「私たちの太鼓大丈夫でしたか」「大丈夫でした、お預かりしています」
地震の難を逃れた太鼓や面は、白山市の浅野太鼓楽器店に運ばれ、保管されています。保存会の代表・槌谷博之さんも29日、自身の面や衣装を預けに来ました。しかし、メンバーはそれぞれの避難先で不自由な生活を余儀なくされています。

御陣乗太鼓 槌谷博之 代表
「(各地に避難して)私自身まだ1回も会えていないメンバーもたくさんいるので、これからです。大勢の客の前で披露したい」
3月16日の北陸新幹線敦賀開業での披露を目指して、2月から練習を再開する予定です。