北陸新幹線の敦賀より西のルートをめぐってはいまだ着工の見通しが立っていません。新大阪までの延伸ルートについて石川県選出の国会議員でつくる自主研究会はすでに政府が決定している小浜・京都ルートを含めた、幅広い選択肢で議論を行うべきとの中間報告を取りまとめました。

北陸新幹線の敦賀より西のルートをめぐっては2016年政府・与党のプロジェクトチームが福井県の小浜市から南下して京都市を通る「小浜・京都ルート」に決定していますがいまだ着工の見通しが立っていません。

こうした事情を踏まえ県関係の自民党の国会議員でつくる自主研究会は2024年11月から現行のルートを含めた他のルートについて独自の試算を行っていて21日その中間報告案を取りまとめました。

この中で▼開業効果を費用で割った数値「費用対効果」では小浜ルートよりも「米原ルート」で優位性が見られたこと。

▼また、滋賀県の西を走る「湖西ルート」についても工事にかかる費用が小浜ルートの3分の1から半分程度に軽減できるといった試算結果が示され研究会では、米原、湖西の2つのルートを含めた幅広い選択肢での再検討を求めています。

自主研究会・岡田直樹座長「自主研究会はいわば話題(与党PTでの議論)の少し先取りをしていたわけでありますが一般市民の方が知るきっかけになれば」

延伸ルートの議論をめぐっては12月16日、自民・維新による整備委員会で8つのルートでの再検証を行う方針が示されています。自主研究会では今後委員会での議論の動向を注視していきたいとしています。