エレベーター会社に聞いてみた「ボタンを押した事実が無効になる」とは??
ならばその真偽を確かめてみよう。。。弊社は地上5階地下1階建てで、エレベーターは2基あります。そのエレベーターの内部に表示されているのは、「HITACHI」の文字(【画像④】)。

さっそく後輩記者が、「HITACHI」「エレベーター」で検索して出てきた日立ビルシステムさんに問い合わせをしてみたところ(【画像⑤】)、広報の方が、社内で担当の方に情報収集をしてくださって快く応えて下さいました。

――【閉】ボタンを押すと、逆にドアが閉まるのが遅くなるって本当ですか?
「結論から言いますと、『遅くなる』ということはありません。ただ、『【閉】ボタンを押した』という事実が無効になってしまいます」
――(む、無効になる??)といいますと?
「『【閉】ボタンを押しながらエレベーターから降りる』ということは、『後ろ手でボタンを押す』ことになると思います。このとき、ボタンを押している腕はドアの間を通っていて、これが 『センサー』に反応しています」

「そのためドアとしては、『【閉】ボタンを押さずに、普通に体がドアを通過している状態』と同じとなり、『【閉】ボタンを押したことが無効となる』状態です」
つまりは、【画像⑦】のような状態になっている瞬間に、センサーが腕に反応しているというのです。

ご存知でした?「ドアには何十本ものセンサーがある」
――エレベーターのドアについている「センサー」というのは、どのようなものなのでしょうか?
「エレベーターのドアは、『乗り場側』と『かご側』の2枚組になっています。その間に何十本ものセンサーが張り巡らされているんです」
担当の方は【画像⑧】のような、非常に分かりやすいイメージ図を提供してくださいました。すごい、ビームが張り巡らされている!

「センサー自体は、片側から光が出て、もう片方が光を受信する、という仕組みです。糸のような細長い形で、さまざまな角度でついているので、センサーをかいくぐってエレベーターから出るというのはまず不可能かと…」
その画像を見れば見るほど、「ルパ~ンⅢ世」「ミッション・インポッシブル」でよく見る、避けながらかいくぐるアレみたいです(【画像⑨】)。
