能登半島地震からあすで1か月。甚大な被害を受けた石川県輪島市では初めての仮設住宅が完成しました。ただ、課題も浮き彫りになっています。

記者
「倒壊した家屋からでたがれきが、重機でひとつひとつ取り除かれていきます」

能登半島地震でおよそ2000棟の住宅が被害を受けた石川県輪島市では、壊れた建物を撤去する作業が始まりました。

自宅を撤去された人
「抵抗はありますけどね、こういう状況ではどうしようもない。撤去しないと(水が)通らないということなので」

依然として、市内ほぼ全域のおよそ1万戸で断水が続く輪島市。家屋の撤去が進むことで、復旧作業も本格的に始まります。市は、早ければ来月中にも各家庭への送水を始めたいとしています。

同じ輪島市では…。

記者
「被災者を受け入れる仮設住宅がきょう、輪島市内に完成しました」

地震後で県内初となる仮設住宅が市内の中心部に完成しました。きょう完成したのは18戸で、原則、2年間住むことができます。

ただ、一方で懸念も…。

今回住宅が作られた場所は津波の浸水域に指定されていて、市もそのリスクを認識しています。

輪島市の担当者
「なかなか広い土地がない。(被災者の)負担を少なくしたいという思いがあるので、市の土地を優先して探した結果」

住民は…。

被災者
「あんな怖いところは嫌だ。すぐ横が海でしょう」
「(Q.津波が心配?)それより優先するものがある。とにかく落ち着きたいという。先のことを考える余裕なんかない」

輪島市ではおよそ4100件の入居申請に対し、現在、建設が進められている仮設住宅は548戸で、足りていないのが現状です。

地震で甚大な被害を受けた珠洲市でも仮設住宅の建設が急ピッチで進んでいます。

被災者
「いつまでも避難所では無理だと思いますね」
「仮設住宅はきれいだし、暖かいと聞くので。入れたらいいなと」

能登半島地震からあすで1か月。復興に向け、被災地は少しずつ前に進んでいます。